スピリチュアルケア・ボランティアで民間ホスピスさまを訪問しました。
ある方が数日前に転んでしまったことについてのカンファレンスがあり、私もスピリチュアルケア師として参加させて頂きました。
ホスピスで転んでしまうことは大変なことです。
転ばないための対策を考えることが必要です。
ですが、その前に見つめて欲しいことがあるのです。
"その人の中で何があったのでしょう?"
"その人は一体何をしようとしていたのでしょう?"
聞けばその方は末期の呼吸障害を患っていて、まるで溺れているような呼吸の中で、日々迫りくる死に不安を持っているような状況でした。
カンファレンスはいつの間にか転倒予防策を話し合うのではなく、その人のことを知ろうと話し合っていました。
私たちはしばしば、大切なことを見失ってしまうことがあります。
"私たちは何を知りたいのか?"
"私たちは"何をしたいのか?"
その人の全てを分かることなんて決して出来ません。ですが、言葉あるところに耳を傾け、話しかけ、話しかけられ、黙る時には共に沈黙し、そして慈しむ中で、分かっていくこと、見えてくるものがあります。
今日はワゴンを借りて、コーヒーを持ってお部屋に訪問しました。
(スピリチュアルケア・スタッフ 坂詰大輔)