スピリチュアルケア・ボランティアで「ホームホスピス楪」を訪問しました。そしてこの日、私は最前列で人と人とが関わる姿を観ました。
あるスタッフさんが入居者さんにこう言いました。
「私はあなたの前で泣くことができます。以前あなたは私に『泣いてもいい、でも立場もあるからこの部屋を出たら凛としなさい』と声をかけてくれましたね。だから私はあなたの前で泣くことができます。私はあなたに支えられているのよ。そして支えあっているのよ。」
"泣いてもいい・・でもこの部屋を出たら凛としなさい"
そう言ったのは病を抱える入居者さんです。
この後、その入居者さんは顔をくしゃくしゃにして泣きました。
ああ… この歩幅の合わせ方… この鼓動の合わせ方… この心の重ね方…なんて美しいのでしょうか。ケアするケアされるという線引きではなく、同じく人生を歩む人間同士が手を取り合い歩む…
これは技術でも知識でもなく "ただ心を寄せること"
あまりにも自然に、するすると歩み寄るスタッフさんに私は感動しました。この "ホスピス運動" を大切に根づかせていきたいと思いました。
(スピリチュアルケア・スタッフ 坂詰大輔)