スピリチュアルケア・ボランティア(11/1)

​『しわがついたシャツにアイロンをかける』

『破れた靴を買い替える』
私たちは人生の中で起きる問題を解決し、
以前のような心地のよい暮らしを手に入れます。


一方で、未来、夢、愛情、思い出、
大切な人やモノを失ったとき、
『何でこんなことになったんだろう..』と
答えのない問いを抱き、
人生に立ち止まることがあります。


『人間は自らの人生に問われている』と
語ったのは、ホロコーストを生き抜いた
ヴィクトール・フランクルでした。


人生を嘆く..
人生に蓋をする..
人生を楽しむ..
人生に感謝する..


私たちは自分の人生を
どのように生きるのでしょうか。


今日、民間ホスピスさまを訪問し、
とてもコーヒーが好きだという方の
お部屋にお伺いしました。

あるスタッフさんが

『○○さんのお部屋に行ってほしい』と
お声をかけて下さったのです。
前回訪問した際は、
コーヒーをお持ちしただけでした。


その方はとても寡黙な方で、
ときどき外出し、抗がん剤を打っていました。


「体調によって飲みたい味が違うんだ。

イライラするときは苦いものが飲みたくなる。」

でもそれ以上言葉はなく、
コーヒーを飲む姿がだけが私に深く残りました。


私は、その方が人生に向き合う態度を見つめるうちに、

私自身の人生への態度を問わずにはいられませんでした。


私はスピリチュアルケア師として、
ホスピスだけでなく、医療や地域、
必要としてくれる所に訪れ、
その度に自分が教えられていると思っています。


(スピリチュアルケア・スタッフ 坂詰大輔