スピリチュアルケア・ボランティア(10/16)

​昨日、訪問したホスピスで美しい光景を見ました。

あるスタッフさんが、
お昼にお弁当を持ってデイルームに来ました。

そして先に座っていた入居者さんに
『私もここで食べていいですか?』
と言ってお弁当を広げたのです。

すると別のスタッフさんもやって来て、
お弁当を食べ始めました。

私は堪らず尋ねました。
「ここで休憩をとるんですか?」
『いつもそうですよ』
そう言って笑いました。

隣にいる人のこぼしてしまったものを拾う姿。
隣にいる人のリンゴを貰う姿。

本当に優しく美しい光景でした。
役割や立場を越えた "人と人との関わり合い" がそこに在りました。

"あぁ、ここにはケアする者とケアされる者の間に境界線がない”
私は感動してしばらく動けませんでした。

これは "簡単なこと" でしょうか?
私が経験してきた病院では、
スタッフは休憩室でスマートホンを見ながら、
同僚と話をしながら食事をします。
私自身もそうです。

病気や困難を抱えながら時を過ごす方々に
このような関わり合いが生まれる心地よい場を提供すること、
それが医療に必要なスピリチュアルケアの姿なのではないかと
この光景を見て思いました。

(スピリチュアルケア・スタッフ 坂詰大輔